平成28年12月18日(日)に「猪苗代有機性資源を回収し、バイオマス燃料を作ろう!」を
NPO法人江湖村の主催により開催致しました。
地域に暮らす人たちが、地域で抱える問題を自分たちの力で解決しようと取り組む活動を
支援するための、ふくしま元気市民活動助成金を頂いて活動を行いました。
私たちは、猪苗代湖の現状と水質汚濁問題に目を向け、地域の方々にも猪苗代湖の
水質が悪化していることを理解して頂き、何が原因で水質を汚しているのか、また
どのような活動を行えば水質改善につながるのかを、多くの方に知っていただき、
一緒に活動を行うことにより問題を解決しようと今回のイベントを企画致しました。
猪苗代湖の水質汚濁の原因の一つに冬になり枯れてしまった、水生植物の枯死や
腐食があげられます。
そのため、冬になり枯れたしまった水生植物の回収を行うことにしました。
回収した水生植物をただの廃棄物にせず、その廃棄物=有機性資源をバイオマス燃料に
作り変えようと言う新たな取り組みも交え、イベントがスタートしました。
前日に雪が降り天気が心配でしたが、当日は雪もやみ日差しが差し込む穏やかな
陽気となりました。
寒さが厳しく、足元も悪い中、子供を含め27名の参加者の方が集まって下さいました。
理事長より挨拶を頂き、その後事業の目的や活動内容の説明を行いました。
猪苗代湖岸に形成されるヨシなどの水生植物群落は、希少種の植物やさまざまな昆虫、
野鳥や魚類等の生息地として多様な役割を持って、貴重な生態系を育んでいます。
ヨシは、CO2の吸収や水中の窒素やリンなどを吸収して、水質の浄化に役立つとともに、
生態系保全にも良い影響を与えています。
しかし、冬になり枯れてしまったヨシは、そのまま放置するとゴミとなり、窒素やリンが水中へ
戻ってしまい、水質汚濁の原因となります。
そのため、冬になり枯れてしまったヨシを刈取り回収することが水質汚濁防止に役立ちます。
挨拶終了後、猪苗代湖湖畔に移動し、有機性資源ヨシ等の回収作業を行いました。
子供達も鎌で刈取りしたヨシ等をわれ先にと、軽トラックまで運ぶお手伝いをしてくれました。
背丈ほどあるヨシ等を刈取り軽トラックの荷台へ詰め込みました。
刈取りしたヨシ等を江湖村へ搬入し、チッパーで細かく砕きました。
チッパーの大きな音に驚きながらも、あっという間にヨシ等が細かくなりました。
細かくしたヨシ等をいよいよグラインドミルに投入です。
グラインドミルは、乾燥したもみ殻をモミガライトと言う燃料に作り変える機会です。
約1㎏のモミガライト(薪)を1時間で120本作ることができます。
グラインドミルに砕いたヨシ等と、もみ殻を混ぜながら投入しました。
すると、あっという間に機械からモミガライト(非化石燃料)が出てきました。
作りたては、熱々です。
みるみるうちにモミガライトが機械から出てくるので、皆さん驚いていました。
皆さんのご協力のおかげで、猪苗代湖有機性資源ヨシ等の刈取り、回収作業、
バイオマス燃料作りの工程が終了しました。
モミガライトもバイオマス燃料の一つです。
モミガライトは、燃焼しても灰が飛び散らないのが特徴です。
今回は、皆さんで作ったモミガライトを燃料に使用し、交流会を兼ね昼食を頂きました。
地元の参加者の皆さんや、遠方より参加して頂いた参加者の皆様ご協力ありがとうございました。
皆さんと手と手を取り合いながら、自然保全活動や地球温暖化防止に努めていきたいです。